ストーリー
「そこまで言うなら、もう小説を辞めてもらうしかないよね?」


あたしは呆れながらそう言った。


大人しく退部して、あたしたちの前からいなくなればよかったのに。


「どういう意味?」


その言葉に返事をせず、あたしは咲紀の右手を掴んだ。


「痛い! 離して!」


暴れ出す咲紀を明日香と美春の2人が取り押さえる。


そのまま床に、うつ伏せになるように押さえつけると、咲紀はようやく大人しくなった。


あたしは咲紀の右腕を背中側へと持ち上げる。


「なにするの!? やめて!!」


咲紀の悲鳴が響き渡る。


「才能なんてないくせに、調子に乗らないでよね」


あたしは咲紀の耳元でそう言い、咲紀の腕を思いっきりへし折ったのだった。
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