ビター・シュガー
「私?…そうだなぁ…淳史さんは、兄貴的存在…かな?」


落ちてこいも何も、そんな気もないってことに気付かされてしまった。


なに?
兄貴的存在って?

まぁ、確かに、年もうんと離れてて、いつもからかってばっかりだけど…。
そんな風に言うならば。


これからは、本腰入れて口説きに掛かるから。
見てろよ、大人の本気とテクニック。

そして…。
俺のアプローチ戦略はそこから始まった。


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