自分より大切なもの
自分と他人との距離
ー高1の冬ー
椿
「はぁ?!冬休み返上して学校に来い?!」
担任
「そうだ。」
椿
「こんなクソ寒い中、他の子たちは恋人とイチャイチャ、家でホカホカしてんのに私だけ鼻水たらして登校しろと?……あなたは鬼ですか。」
担任
「俺は鬼ではないし、こうなったのは全部、俺の親切な忠告も無視して調子こいてサボりまくったお前自身のせいだろ?」
椿
「……………。」
担任
「ほれみろ、言い返せない。」
・・・くっそ、このクソ担任……前から嫌いだったけど、今ではさらに憎しみが増したわ。
担任
「とりあえず毎日ここで勉強して、家に帰って課題やって、今までの分を取り返す!わかったか?」
椿
「あんたも暇だね。」
佐古の目つきが変わった。
担任
「………お前さぁ。」
椿
「…………?」