COLOR~番外編集~
美しく、可憐に咲いている青いブルースターの花たちは、まるで秀みたいで。
サーッ
もう一度風が吹いて、カーテンが大きくひらめいた。
「だって二人とも、花が咲くって名前でしょ?」
不意に秀の声が聞こえた気がした。
「そうだな。」
俺は頷いて、ブルースターの花束にそっと優しく触れた。
「早く目、覚まして。」
たとえそれが10年後になっても、20年後になったとしても。
俺はずっと待つから。
コンコン
ドアがノックされて、見知った顔が2つ顔を出した。
「先輩こんにちは。藤川です。」
「松田です。お見舞いに来ました。」
手には秀の好きな花が2つ。
思わず笑顔になる。
「入って。」
俺はそう言うと、ただ秀を見つめていた。
その花が咲くまで、俺は待ち続ける。
花が咲いたときに一番最初に映るのが俺であってほしいから。
だから、ここに帰ってこれてよかった。
「blue」 fin
サーッ
もう一度風が吹いて、カーテンが大きくひらめいた。
「だって二人とも、花が咲くって名前でしょ?」
不意に秀の声が聞こえた気がした。
「そうだな。」
俺は頷いて、ブルースターの花束にそっと優しく触れた。
「早く目、覚まして。」
たとえそれが10年後になっても、20年後になったとしても。
俺はずっと待つから。
コンコン
ドアがノックされて、見知った顔が2つ顔を出した。
「先輩こんにちは。藤川です。」
「松田です。お見舞いに来ました。」
手には秀の好きな花が2つ。
思わず笑顔になる。
「入って。」
俺はそう言うと、ただ秀を見つめていた。
その花が咲くまで、俺は待ち続ける。
花が咲いたときに一番最初に映るのが俺であってほしいから。
だから、ここに帰ってこれてよかった。
「blue」 fin