COLOR~番外編集~
「あっ、そうだ。」

突然、悠里が準備の手を止めてガサゴソと何かを探し始めた。

「ん?何?」

私が検討もつかずにはてなマークをいっぱいに浮かべていると、悠里は小さな紙の箱を取り出した。

丈夫な厚紙で作られた箱にはロゴが書かれていて、きっとそれは……

「お菓子?」

「正解。」


にっこり笑って悠里が箱を空けると、中には色とりどりの─マカロン。


ピンクに、黄色に、クリーム色に、茶色に。
いかにもサクサクしてそうなクッキー生地と、中のクリーム。

ところどころに、アラザンなどがちりばめられている。

そんな、美味しそうなマカロンたちが、ぎゅっと詰められていたのだ。

「美味しそ-う!」
「でしょ。」


悠里曰く、寮母さんからもらったそうなのだ。

「お義母さんが、真由子ちゃんと仲良く食べなさいよ。って言ってたよ。」

「寮母さん、やっぱり相変わらずだね。」

私は、ククッと小さく笑った。

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