COLOR~番外編集~
「うーん…何色にしようかな。」

どの色のマカロンもすごく美味しそうで、魅力的だ。

迷う。

黄色も美味しそうだし、王道のチョコも捨てがたい。ピスタチオに行くのもいいし……。

「どれも美味しそうなんだけど。」
「じゃあ、俺が決めてあげる。」


横からスクッと悠里の腕が伸びてきて、迷わずに黄色のマカロンを摘まんだ。

「何で黄色にしたの?」

私が聞くと、悠里は微笑んだ。


「俺の中でのイメージカラーは黄色だから。」

私の?と聞くと、うんと頷いた。

「明るくて、ひだまりみたいな向日葵みたいなそんな感じ。」

その声が、すごく優しいから。私は顔を真っ赤にした。

「じゃ、じゃあ、いただきまーす!」

そんな照れを隠すように、私は勢いよくマカロンをかじった。

カリッ

いい音がした。

甘くて、美味しい。
マカロンは久しぶりに食べたけれど、やっぱり美味しい!

「じゃあ、今度は私が選ぼうかな。」

今度は私の手が箱に伸びていき、スクッとマカロンを摘まんだ。


「‥クリーム色?」
「うん。私の中では悠里の色はこの色だよ。」

えへへ、と笑いながら私はそう言った。


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