COLOR~番外編集~
「じゃあ、俺もいただきます。」
悠里は私からマカロンを受け取ると、カリッと一口。
「あっ、美味しいね。」
「ね!」
ちょうどその時、紅茶のお湯が沸いたので悠里は立ち上がってお湯をポットに注いだ。
コトコトコト
いい音がなって、湯気が立ち込めた。
「あと一分くらい待ってね。そしたらいい感じの紅茶になるから。」
「わかった。」
その間、また勉強を再開する。
こうやって、お菓子をつまんで、悠里の入れた紅茶を飲んで。悠里に勉強を教えてもらって。
そんな些細なことかもしれないけれど、私たちにとってはすごく幸せな日常だ。
だから、その日常を当たり前だと思わないようにしたい、となぜか不意に思った。
悠里が、引き出しの中からカップを二つ。机の上にのせた。
カチャン
カップ同士がぶつかって音が一度だけなった。
……なぜだろう。
最近、おかしいのだ。
いつも通りの日常のはずなのに。今この時を幸せだと心から思っているのに。
何かが違うと感じている。
心の中に、ピンッと的確に「違和感」という針が刺さって苦しいような。
そんな感じ。
悠里は私からマカロンを受け取ると、カリッと一口。
「あっ、美味しいね。」
「ね!」
ちょうどその時、紅茶のお湯が沸いたので悠里は立ち上がってお湯をポットに注いだ。
コトコトコト
いい音がなって、湯気が立ち込めた。
「あと一分くらい待ってね。そしたらいい感じの紅茶になるから。」
「わかった。」
その間、また勉強を再開する。
こうやって、お菓子をつまんで、悠里の入れた紅茶を飲んで。悠里に勉強を教えてもらって。
そんな些細なことかもしれないけれど、私たちにとってはすごく幸せな日常だ。
だから、その日常を当たり前だと思わないようにしたい、となぜか不意に思った。
悠里が、引き出しの中からカップを二つ。机の上にのせた。
カチャン
カップ同士がぶつかって音が一度だけなった。
……なぜだろう。
最近、おかしいのだ。
いつも通りの日常のはずなのに。今この時を幸せだと心から思っているのに。
何かが違うと感じている。
心の中に、ピンッと的確に「違和感」という針が刺さって苦しいような。
そんな感じ。