COLOR~番外編集~
プルルルルとなる電話の音。先生が生徒に個別指導する声。友達同士で笑いあう声。
そんな音たちが混ざり合って、周りは騒がしかった。
センターまであと296日と書いたホワイトボードのすぐ上にある時計は10:27と表示されている。
授業開始は11:00。どうやら早くつきすぎたみたいだ。
「ねえ。」
何をして時間を潰そう。テキストの予習でもしておくか。それとも本を読んでおくか。
「ねえねえ。」
小腹が減ったときのために、パンを買いにいくか。
パンを買いにいくか。激辛カレーパン。
塾の近くにある、100円パンのお店を思い浮かべた。
よし。そうと決まれば…
「ねえ、ねえねえ!」
「…なんだよ。」
俺は結構我慢できる性格で、だいぶ無視できる。
なのに、その相手はなかなか引き下がらなくて、さすがに俺は折れた。
そんな音たちが混ざり合って、周りは騒がしかった。
センターまであと296日と書いたホワイトボードのすぐ上にある時計は10:27と表示されている。
授業開始は11:00。どうやら早くつきすぎたみたいだ。
「ねえ。」
何をして時間を潰そう。テキストの予習でもしておくか。それとも本を読んでおくか。
「ねえねえ。」
小腹が減ったときのために、パンを買いにいくか。
パンを買いにいくか。激辛カレーパン。
塾の近くにある、100円パンのお店を思い浮かべた。
よし。そうと決まれば…
「ねえ、ねえねえ!」
「…なんだよ。」
俺は結構我慢できる性格で、だいぶ無視できる。
なのに、その相手はなかなか引き下がらなくて、さすがに俺は折れた。