きっと、ずっと
「ごめん、泉ちゃん。そういえば、俺.......泉ちゃんの苗字知らない」


「え?吾妻(あずま)ですけど.......」



今の話の流れでどうして苗字になるのかわからず、不思議に思いながらも自分の苗字を伝える。



「6年2組」


「.......え?」



あたしの小学校6年の時のクラスはたしかに2組だ。



「学級委員の吾妻さんだ」


「.......え?え?」



ニコッと笑っていう昴さんだけど、その言葉の意味が分からくて、ただただ呆然とする。



「どうりで人見知りの俺がすぐに打ち解けるわけだよ」


「.......あの?」



昴さんが1人で納得をしているけど、あたしの頭にはハテナマークがちらばってる。



「綺麗に、なったな」


「.......へ?」



頬に添えられた手に、あたしの頬は熱をもつ。



「覚えてない?あ、これかけたら分かる?」



あたしの頬から手をはなして、カバンからメガネを出してかける。

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