耐雪梅花麗〜愛〜
「し、失礼します。」

誠華姉が言ってくれた。局長室に来たよ。めっちゃ緊張。いや、局長に緊張してるんじゃなくって、どちらかといえば・・・土方副長だよね。

「ケッ、櫻間か。入れ。」

「トシ〜、その言い方はないだろう。」

おめーに決定権はないわ!副長!ここは局長の部屋だぞ!ケッ、櫻間か。だと〜?!そんな大口叩きやがって!負けた分際で言ってんじゃねーよ!

と思っていたら、相当黒いオーラが漂っていたらしく、桜華が誠華姉の後ろに隠れていた。

ゴホン、気を取り直して、

「局長、用とはなんでしょう?」

此処では代表で誠華姉が喋ってくれる。

「ああ、君たち、未来から来ているだろう、着物も袴や道着しかない。だから買いに行ってはどうか、と思ってね。普通の隊士なら自分で買え、という話なんだが、君たちはここの金を持っていないだろう、お金はあげる。幹部から少しずつ徴収したぶんだ。買っておいで、着物と刀。」

「わかりました。買って参ります。お金、ありがとうございます。」

「そうしてくれ。」

「トシ、今日は暇だよな。ついて行ってあげたらどうだい?」

「かっちゃんの頼みなら・・・、わかった、行ってくるよ。行くぜ、櫻間。」

そ、そういえば刀って言ったよね。刀か。人を殺す道具を今から、私たちは買うんだ。身を引き締めなきゃ。

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