耐雪梅花麗〜愛〜
次に来たのは、呉服屋でした〜。

土方副長曰く、

「新選組に入隊したということは士分が与えられる。ということは正装をする時は、男だったら裃や、黒の紋付袴を着なければいけない。男として生活しているのであれば、それでいいだろうが、女ということは他の奴らにも公表している。ならば正装をする時は、打掛を着なければいけない。打掛を着るための物、全てを仕立てるということだ。あと、黒の紋付袴も一応用意しとく。」

なるほど〜。って、了解している場合か?!打掛とか、掛下って、すっごい高いんだぞ〜?!

「どの反物で仕立てるか?」

いやいや、土方副長、あんたはどこでそんなに金持ちになったんですか?

「おめーらの借金だ。」

「ええーっ!って、心の声が聞こえるんですか?副長!」

どうやらこれだけは皆の集めてくれたお金では足りないらしい。

「なわけねーだろ!ふつーに喋ってたわ!」

まじか。それはそれは、気をつけなければ。

「凜華、前にもあったよね。」


「うん、あったあった。」

誠華姉と、桜華が言っていた。悲しーね。

「急げや。どの反物にするんだ。」

ここは空気を読んで、安いやつにしよう!

「私はこの青と水色の反物で作ります。」

1番安そうなやつにした。梅桃桜が描かれていて、とっても可愛い。

「私はこの黒のやつでお願いします。」

と、誠華姉。

「私はこの白っぽいやつでお願いします。」

と、桜華。

みんな可愛いのを選びました。

ここでは約30両使いましたとさ。
< 28 / 76 >

この作品をシェア

pagetop