2つの声 〜トドケ、ひびけ〜

「バカだな……俺は。」
こんな大切なことを…

次の日は、友達に聞いて、ひなのお墓に向かった。
ひなのお墓には、綺麗で可愛いお花が飾られていた。
「ひなみたいな花だな…」とつぶやき、自分も手にしていた花を飾ってやった。
「ごめんな。思い出すまでにこんなに時間がかかっちゃって。俺… どうして、ひなこと忘れてたんだろう。あの時、かすかに見えた人影、朝の「おはよう」、、、全部、ひなだったんだな。俺の傍にいてくれてたんだな… なのに俺は… 俺はっ！」泣かないと決めていた、笑顔でひなに会おうと決めていたのに、涙が溢れ出して止まらなかった。
「ひな……俺はっ。今でもひなを愛してるよ。だから……ひなには心配かけたくない。もし、、俺のせいで苦しんでるんだったら、もう苦しまないで… 俺は、、、ひなの分まで生きるから、ひなが俺を愛してくれた時間を忘れずに。どうか、、安らかに眠ってくれ。」
涙を流しながら、そう言った後…
ひなの声が聞こえた気がした。
「私も愛してる。ありがとう」って…

いつまでも忘れない。
君がここにいる限り…
「愛してるよ。」