わたしの願い
孤独

愛side




「うわー遅刻遅刻!!」


「もう、いつも遥は遅いんだから」


「だって髪の毛うまくいかなかったんだもん」



朝ごはんを食べているとき、さっきまで静寂だったこのリビングが一気に明るくなった。



「まだ高校生なったばっかりなんだし、そんなに化粧とかしなくてもいいんじゃないの?」


「だめだよ!みんなしてるし、置いてかれちゃう」


「スカートも短すぎないか?」


「もうお父さん、みんなこれくらだってば」



お母さんもお父さんも妹の遥に対してあれこれと口を出す。


でもそれは心配してるからこそだ。

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