わたしの願い
「あれ、お姉ちゃん帰ってたんだ。あ、それより報告。わたし洋輔と付き合うことになったんだー」
「え?」
「洋輔からさ、ずっと好きだったっていわれてさ」
わたしは自分の部屋に戻ってそのまま崩れ落ちて泣いた。
あれは嘘だったんだ。
わたしに優しくしてくれたことも、好きだといってくれたことも。
その日からわたしは洋輔と会うことはなかった。
結局しばらくして洋輔は引っ越すことになって、遥とも別れたみたいだった。