わたしの願い
――「本当は愛されたかった。ただ、誰かに必要とされたかった」
――「愛を知らなかったわたしに、今まで愛されなかったわたしを、愛してくれてありがとう」
愛の言葉が頭の中に浮かんできて。
なんで嘘ついたんだろうって、隠してたんだろうって。
こんな写真、そういうことじゃん。
愛されてるじゃんって。
そう思ってしまった。
愛が教室から飛び出していくのをみても俺は言葉をかけることも、追いかけることができなかった。