わたしの願い
今はもう肌寒く、海に人影なんてなかった。
足をいれると冷たくてでもそれがなぜか妙に心地よかった。
・・・このまま進んだらどうなるだろう。
考えたこともなかった。
今まで誰からの愛情も受けてこなかったけれど、それでも死にたいって思ったことはなかった。
ただ、生きていればいつかいいことがあるかもしれないって思ってたから。
それが龍希くんと出会ったことで、さらに大きくなった。
でも、今日でそれも終わった。