わたしの願い
*
・・・ここはどこ?
目を開けると見覚えのない天井がみえた。
「目、覚めた?」
そして知らない声。
体がだるい中声がしたほうに目を向けると知らないおばさんが立っていた。
「あの・・」
「まあ、とりあえずこれ食べなさい」
お腹空いたでしょといって渡されたのは卵が入ったおかゆだった。
「・・いただきます」
体がすごくだるくて、でもお腹はすいていて、一口食べる。
「・・おいしい」
「よかった、いくらでもあるからね」
「ありがとうございます。それで、あの、ここは・・」
「なにがあったか覚えてない?」
そういわれてやっと思い出した。
海の奥へと進んでいく自分を。