わたしの願い




「ただいまー」


「あ、おかえり」


家に帰ると楓おばさんがでかけようとしていた。


「どっかいくの?」


「ちょっと牛乳切らしてるの忘れてて」


「俺いってくるよ」


「あら、そう?じゃあお願いしようかな?」


「牛乳だけでいい?」


「うん、ありがとう龍希」


楓おばさん。お母さんの妹。

俺がひとりになったときにうちにおいでといってくれた人。


楓おばさんがいなかったら俺は今頃どうなっていたんだろうって思う。



おばさんは結婚していなくて、今は俺と2人暮らし。

働きながら家事もやってくれているので少しでも手助けしてあげたいって思う。

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