わたしの願い
俺は制服姿のまままた外にでて歩いた。
ずいぶん肌寒くなってきたなと感じる。
俺が転校してきたときはまだ暑くてじめじめしていたのに。
近くのスーパーに行き牛乳と、ついでにおばさんが好きなフルーツを買って家に戻っているときだった。
――プルル
携帯がなって着信をみると知らない番号からだった。
「もしもし?」
「あ、龍希くんですか?わたし遥です。藍沢遥」
ああ、そういえば連絡先教えたんだった。
少しだけ焦っているような口ぶりに嫌な予感がした。