わたしの願い
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遥side
わたしは昔から可愛がられていた。
お母さんお父さんからはもちろん、親戚や近所の人からも。
それをお姉ちゃんが妬んでいるのも気づいてた。
でも小学4年生のあの日、お母さんとお父さんが話しているのを聞いてしまってから、わたしはお姉ちゃんがうらやましくて仕方なかったんだ。
たまたまだった。夜目が覚めて喉が渇いたわたしは1階に降りた。
光が部屋からもれているのに気づいたわたしはお母さんがまだ起きているんだと思ってちょっぴり嬉しくなったのを覚えてる。
でも、開けようとした瞬間聞こえてきたのは衝撃的な言葉だった。