わたしの願い
お姉ちゃんは、わたしの本当のお姉ちゃんじゃない?
お母さんとお父さんの子供じゃない?
でも、そんなことよりもっと苦しかったのは、お姉ちゃんが大事にされてるってことだった。
いままで、なんでもわたしが一番だと思ってたから。
このころから、わたしは毎晩のように夜お母さんとお父さんの会話を聞くようになった。
でもそれでも同じ。
いつもお姉ちゃんのことを話してた。
どうやって育てたらいいのか、どうしたらお姉ちゃんが立派に育つのか、どうしたら愛って名前にふさわしい人になれるのかとか。
ひねくれものだったわたしは、お姉ちゃんのことが嫌いになった。
誰からも愛されてないと思っている、悲劇のヒロインぶってるお姉ちゃんのことが。
友達がいなくても一人ですました顔をして平気ぶってるお姉ちゃんのことが。
だからお姉ちゃんにひどいことたくさん言ったし、してきた。