わたしの願い
「今度の日曜日さ、おばさん出かけるっていってたよね?」
「うん」
「その日にさお姉ちゃん家に誘ってよ。で告白して」
「は???」
「あ、ちなみに告白するときは花必須ね。お姉ちゃん花好きだから」
「まてまて。全然意味わかんないんだけど」
「意味わかるでしょ」
「いや、わかるけど、それ遥協力してないじゃん」
「もしうまくいかなかったら助けてあげるから、ね?」
「わかったよ」
本当に素直。
これがうまくいったら相当お姉ちゃんを追い込める。
ただ、これをやればわたしはかなりの嫌われ者になる。
洋輔からも毛嫌いされるだろう。
でもいいんだ。
ちらっと洋輔のお母さんから聞いた話だと近々引っ越すらしいから。
「ふふふ」
ああ、楽しくて仕方ない。
もう一度いうけれど、このときのわたしはひねくれている、やばいやつだった。