わたしの願い

「やっぱり・・遥と?」

「あーそうそう、遥。懐かしい。遥も元気?」

「元気、だよ」

「そっか、相変わらずあんななの?愛を憎んでますてきな感じ?」

「もう、そんなことないよ。いまはだいぶ話せるよ」

「なーんだ、ならよかったじゃん。あの日はびっくりだったよ俺もいろいろとさ」

なんか話していてだんだんあの頃の洋輔とは別人にみえてきた。

なんだか軽い感じ。

あの頃は優しくて、わたしの悩みをただ黙って聞いてくれて大丈夫だよっていってくれて。

それなのに、いまは・・

「いや、まさかさ、自分の姉に睡眠薬飲ませるかね?突然愛が寝るからさびっくりしたんだけど、でもまああれがあったから好都合だったな」

本当に洋輔なんだろうか?
< 200 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop