わたしの願い



帰り道歩いていると声を愛が声をかけられた。

「よう、すけ?」

愛はとても驚いた顔をしていた。

「てかめっちゃイケメンじゃない?誰?」

俺を見ながらそう聞いてくる男。

見た目は紳士そうないい人そうな感じにみえるのに、なんだか軽くみえた。

「お前こそだれ?」

自分でもわかってた。すごく低い声になってしまったしイライラしてるのがみえみえだってこと。

「俺は愛の幼馴染だよ」

でもその一言で俺はさらにイライラが増した。

―――「あの写真はね、幼馴染なの。龍希くんと出会う前、唯一わたしが心を許していた人。好きだった人。あの日はね、告白されたの。でも返事をしたあとわたしは眠くなってそのあとの記憶がないんだ」

愛が好きだった人。

愛を傷つけた人。


でも愛が2人で話しをさせてほしいといったのでしぶしぶながらも俺は少し離れたところで待つことにした。

でも、やっぱり気になって。

結局声が聞こえる位置まできていた。

口をださなければ大丈夫。そう思って。
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