わたしの願い
「ねえ、愛は何食べたい?」
カラオケをでて夜ご飯を食べることになった。
「んー、2人が選んでいいよ。わたしなんでも大丈夫」
「そうだよねー、わたしもぶっちゃけなんでもいいんだよね」
「わたしも」
3人ともとくに食べたいものがあったわけではなくて、なかなかお店が決まらない。
「あ、じゃあさ・・たくさんお店あるところいっておいしそうなとこ選ぶ?」
わたしは今まで自分から意見をいうことがなかった。
いって無視されたらどうしようとか、反対されたらどうしようとかマイナスなことばっかり考えてしまうから。
「あ、それいいね」
「うんうん、みてたらこれ食べたいとかなりそうだし!」
でもこの2人ならこうやって賛成してくれる。
わたしの言葉に耳を傾けてくれて、意見を聞いてくれる。
「葉月ちゃん、奏ちゃん、ありがとう」
「えー?なに突然」
「お礼いわれるようなことしてないのにね」
そういって2人は笑ってたけど、違うの。
もう、全部がありがとうなんだよ。
伝えても伝えても伝えきれないくらい、感謝してるの。
この先なにがあっても、2人とはずっと友達でいたいと思う。