わたしの願い
「龍希、本当によかった」
「おばさん、心配かけてごめん」
「いいのよ」
おばさんは首をふっていたけれど、でも涙目だった。
きっとわたしよりもずっとずっと心配していたから。
「おばさん、愛と、2人きりで話したい」
「うん、わかった。なにか飲み物でも買ってくるわね」
おばさんが病室からでていくと龍希くんに手をひかれた。
「愛、座って」
「う、うん」
「「・・・・・・」」
しばらくお互い無言だった。