わたしの願い
*
「あれ、お姉ちゃん。龍希くんも」
「きちゃった」
2日目。
今日は龍希くんと回っている。
それで遥のクラスにきたんだけど・・・
「遥かわいいね。似合ってる」
「当たり前じゃん」
メイド喫茶らしく、遥もメイドさんの恰好をしていた。
あまりにもかわいいし似合っていて、みんなの視線が遥に集まっているのがみてわかる。
「ご注文は?」
「あれ?それは普通なの?ご主人様とかいわないの?」
「龍希くんにはいいたくないです」
「ええ、なにそれ。俺って嫌われてる感じ?」
いつの間にそんなに仲良くなったのか、テンポよく話す2人。
「お姉ちゃんにいってもらえばいいじゃないですか。ね、お姉さま?」
「からかわないでよ・・」
完全にもてあそばれている。
「ま、それは冗談で。何にしますか」
「んー、じゃあコーヒーと、愛は?」
「じゃあわたしも」
「了解」
そういって遥は奥のほうに歩いて行った。