わたしの願い
「え?あれ?遥ちゃん??なんでここいんの?」
クラスの男子がひとり気づいてそれでみんなの視線が一気にこっちを向く。
「ここに、イケメンな転校生がきたってきいてきちゃいました!」
みんなの視線を集めているのにも関わらず動じない遥はそう口にした。
「なるほどねー、こいつだよ寺島龍希」
寺島くんと一緒にいた男子がそういって指さす。
「うわ、本当にかっこいい。名前までかっこいいですね」
「え、あ、ありがとう」
寺島くんは全然状況を把握できてない感じで、すごく困っていた。