わたしの願い


「あ、すいません。わたし藍沢の妹の遥っていいます」


そう遥が口にすると寺島くんがチラっとわたしをみた。



ああ、終わった。



なにもはじまっていたわけでもないけれど、なんとなくそう感じた。


きっと寺島くんも思っただろう。妹と大違いって。



「そうなんだ」


「はい、それでいきなりなんですけど、龍希くんって彼女さんとかいるんですか?」


「いないよ」


「じゃあ、わたし立候補しちゃおっかなー」


そういった瞬間まわりがヒューヒューとかお似合いと口にした。


でも寺島くんは本当に困った顔をしていて。

ここは姉としてとめないといけないかって思ったとき予鈴がなった。


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