わたしの願い


それこそ文化祭のジンクスなんてまさにそれだ。

本当かどうかなんてなにもわからないし、証明なんてなにもない。

きっとそのまま一生一緒にいられた人からしたらそれは信じてよかったになるし、別れてしまった人からしたらやっぱりあれは迷信だった。になる。

でも、そんなことよりも俺は信じてみたかった。

もし本当に一生一緒にいられるならば、それを信じてみようと。

そして今回もそんな感じで愛の合格祈願を神頼みすることにしたんだ。



「ありがとう」


それに愛が嬉しそうにお守りを抱きしめて笑ってくれるから、俺の気持ちを受け取ってくれるから、だから俺はやってよかったと素直に思うことができた。

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