わたしの願い

「うわ、綺麗」

そのあともいくつかのアトラクションをのって少し休んでいると、16時になったと同時にあたりが明るくなった。

なんでもこの遊園地はイルミネーションが綺麗なので有名らしく、まるでいっきに別世界にきたみたいな感じだ。


「ほんと、綺麗だな」


今までわたしはこういうキラキラしたものが嫌いだった。

こういうのが好きなのはわたしとは違う人間。

明るくてそれこそキラキラしていて元気で、そういう子たちのためにあるものだと。

でもそんなのは間違いだった。

誰にでもみる権利はある。

誰にでもこれをみて綺麗だと言える権利がある。

それを、いまこうして彼氏と、友達とみれるなんてなんて素敵なんだろう。
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