わたしの願い
「ごめんね」
ふと愛の言葉が聞こえて現実に戻った。
きっと愛も同じことを思い出していたんだろう。
それできまずい空気になってしまったから。
「めいいっぱい楽しもうよ。俺たちが楽しませてあげるから」
でも昴のそんな一言で愛も笑顔になった。
そこからはジェットコースターにゴーカートなどたくさん乗り物に乗った。
メリーゴーランドとかコーヒーカップなどにも乗った。
愛もはじめてだったのもあっていろいろ試し試しって感じだったけれど、だんだん楽しくなってきたみたいで、2回目にジェットコースターに乗ったあとには「たのしかった!」といっていた。
そんな姿をみてよかったと本当に思った。
こんなにも楽しい時間は久しぶりだったと思う。
それこそ受験に追われていた時期には味わえなかった楽しさだった。