わたしの願い



あっという間に時がすぎ、卒業式を迎えた。

「卒業おめでとう。これから先きっとつらいこととか苦しいこともたくさんあると思う。でもその分楽しいこともたくさんあると思う。だから諦めないでほしい。みんなそれぞれの夢に向かって頑張れ。先生はずっと応援してるからな」

「たまにはあそびにこい」

そしてそんな先生の言葉で高校最後のHRがおわった。

そのあとクラス全員で写真を撮り、解散になった。


「なんかさ、想像できないよね。みんなバラバラになるなんて」

「うん。高校3年間あっという間だったな」

「俺なんて2年の途中からから余計あっという間だったわ」

「そっか。なんか龍希1年生のころからずっといる感じするわ」

「たしかに。なんかそれくらいこの学校に溶け込んでるよね。転校生にはみえない」

「あはは。そりゃもう3年になったしな」
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