わたしの願い

「卒業しても絶対会おうな。連絡とれなくなるとかなしだからな」

「うん。ほんと絶対会おう。大人になってもずっと」

「そうだな。俺たちは5人はずっと一緒だ。なにがあってもずっと」

昴くんのそんな言葉に涙腺が緩む。


「もう、愛泣かないでよ。もらい泣きする・・」

「うう、もうみんな大好き」

葉月ちゃんと奏ちゃんがわたしのことをそうやって抱きしめてくれた。

「わたしも・・だいすき」


こんな幸せな気持ちになれるのも全部、龍希くんのおかげだ。

龍希くんと出会えたことがわたしの人生をこんなにも鮮やかにしてくれた。



「じゃあ、またね」

「また連絡するから」

「元気でね!!!」

校門で昴くん、葉月ちゃん、奏ちゃんとお別れして龍希くんと歩きだす。

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