わたしの願い
*
「愛希!!ちょっとまって」
愛希が無事生まれてから3年。
ずいぶんやんちゃな子供で、どっちに似たんだかって感じだ。
でも健康にすくすく育っていく姿をみてよかったと思う。
「お姉ちゃん、大変そうだね」
今日は遥が家に遊びにきてくれた。
愛希に靴下を履かせたいんだけど逃げられてしまっているのだ。
「まあね・・」
「でも楽しそう。わたしも結婚したいな」
「いい人いないの?」
「うん。だってみんなわたしの顔しかみてないから」
遥は未だに結婚をしていない。
それどころか今は彼氏もいないらしい。
「遥にもきっといい人みつかるよ」
「そうかなー、だといいけど」