わたしの願い



「愛希!!ちょっとまって」

愛希が無事生まれてから3年。

ずいぶんやんちゃな子供で、どっちに似たんだかって感じだ。

でも健康にすくすく育っていく姿をみてよかったと思う。


「お姉ちゃん、大変そうだね」

今日は遥が家に遊びにきてくれた。

愛希に靴下を履かせたいんだけど逃げられてしまっているのだ。


「まあね・・」

「でも楽しそう。わたしも結婚したいな」

「いい人いないの?」

「うん。だってみんなわたしの顔しかみてないから」

遥は未だに結婚をしていない。

それどころか今は彼氏もいないらしい。

「遥にもきっといい人みつかるよ」

「そうかなー、だといいけど」

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