わたしの願い
「おい、龍希。藍沢さんとあんま関わんないほうがいいよ」
廊下にでてすぐにそう口にしたのは席も近くて仲良くなった昴。
「なんで?」
「たぶん一人でいるのが好きなんだよ、誰とも話してるのみたことないし、暗いし、正直俺はちょっと苦手」
「うんうん」
ほかにいたやつらもそう頷いた。
「でも、悪い子ではないとおもうけどな。頭もよさそうだし」
「だって藍沢さん勉強が友達って感じだもんな」
「あはははは、いえてる」
そうやって馬鹿にするこいつらをみて心底俺はがっかりした。