わたしの願い


「おい、龍希。藍沢さんとあんま関わんないほうがいいよ」


廊下にでてすぐにそう口にしたのは席も近くて仲良くなった昴。



「なんで?」


「たぶん一人でいるのが好きなんだよ、誰とも話してるのみたことないし、暗いし、正直俺はちょっと苦手」


「うんうん」


ほかにいたやつらもそう頷いた。



「でも、悪い子ではないとおもうけどな。頭もよさそうだし」


「だって藍沢さん勉強が友達って感じだもんな」


「あはははは、いえてる」


そうやって馬鹿にするこいつらをみて心底俺はがっかりした。

< 32 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop