わたしの願い


「ごめん、今日用事あったんだった。やっぱり帰るわ」


それだけいうと俺は駅のほうに向かった。


「おい!龍希!」


ああ、せっかくできた友達なのに。

今日転校してきたばっかなのに。


そう思ったけれど、これでもう話しかけてこないようなら友達なんていらないと思った。


藍沢さん。どんな子なんだろう。

もっと話してみたいな。


素直にそう思ってる自分がいて。


あのとき、顔が赤くなった藍沢さんを思い出すと少し胸が痛くなった。

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