わたしの願い





「ねぇ、昨日のテレビみた?」


「やべ、今日宿題あったっけ?」


「あー学校だるいなー」


教室にはいった瞬間、いろんなところから声がする。

みんなそれぞれのグループでかたまってわいわい騒いでいる。


わたしはそれを横目に見ながら窓側の一番前の席に座った。




高校2年生になってもわたしには友達がいない。


誰とも話せなくて、本当は話したいのに勇気がなかった。


きっとみんなはわたしのことを一人でいるのが好きなタイプだと思っているんだと思う。


人見知りでなかなかうまく話せないわたしは、小学生のときから友達作りを諦めた。


< 4 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop