わたしの願い
「わたし、どれくらい寝てたんだろう・・」
「んー1時間くらいかな?」
「そんなに?」
顔に命中したとはいえ意識をなくしてそんな寝てしまうなんて。
「寺島くんは、なんで・・ここに?」
「俺が運んだ。それに保健室の先生がちょっと不在にするっていうからさ」
「は、はこんだって、まさか・・」
あのふわっと浮いた感じ、もしかして???
「ああ、ごめん。おんぶとかよりいいかなって思ってさ」
あのとききゃーって声もすごく聞こえて。
それは寺島くんがわたしをお姫様抱っこしたからだったんだ。