わたしの願い
保健室の先生が帰ってきて、俺は藍沢さんにもう少しちゃんと話したいといいたかったけれど、結局口にできずに教室に戻った。
教室に戻ると球技大会はとっくに終わったらしくほとんど人がいなかったけれど、昴はいた。
「藍沢さんのこと、好きなの?」
「そうなんだと思う」
自分でもわからないけれど、これはきっと恋なんだと思った。
それに昴にそうやって気づかれるくらいなんだから、俺からそういう感じがでてたってことだろう。
「そっか」
昴はそれしかいわなかった。
でも昴も悪いやつじゃない。
きっとこれから藍沢さんの力になってくれるだろうと俺は思った。