わたしの願い





「風気持ちいいね」


「うん」


屋上にいくと太陽が照りつけて暑かったけれど、風が吹くと心地よかった。


「ごめんね、急に。授業までさぼらせちゃって」


「いえ。わたしも話したかったので」


「そっか、よかった」


「あ、あの、わたしの話、聞いてもらえますか?」


「もちろん」



寺島くんになら話してみてもいいかなって思った。


今までのわたしのこととか、今思ってることとか。


きっとこの人はちゃんと聞いてくれるって思ったんだ。

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