わたしの願い


「・・・本当は愛されたかった。ただ、誰かに必要とされたかった。
家族とだってもっと話したいし、友達だってほしい。

一人でいる時間が長くて、でも全然慣れなかった」


「愛」


「・・え?」


「愛。それが藍沢さんの名前でしょ?」



久々に聞いた。自分の名前なんて。


“藍沢愛”


2つもあいという言葉が入っていて、それに自分には似つかわしくない名前。



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