わたしの願い
「保健室でもいったけど、愛がひとりでいるのが嫌なら俺が一緒にいるよ。
俺が愛のこと愛すよ。愛を必要とするよ。このさきも、ずっと。
愛のこと好きだから」
その言葉を聞いた瞬間、わたしの目からとめどなく涙があふれた。
そんなわたしを寺島くんは抱きしめてくれた。
どうしてとか、なんでとか聞きたいことなんて山ほどあった。
でも、抱きしめられているぬくもりがあったかくて、わたしは子供のように泣いた。
その間、寺島くんはなにもいわずただわたしの背中をさすってくれていた。