わたしの願い
中学に入ってからは本当に母さんと顔を合わせることなんてなくなっていた。
本当はお金ももらいたくなかったけれど、中学でまだバイトができなかった俺は母さんが置いていくお金で生活してくしかなかった。
「母さん、俺ここにいきたい」
会話することも少なくなっていたけれど、高校受験などお金が必要なときも頼れる人がいなかった俺は母さんに頼るしかなかった。
「勝手にすれば」
そういって母さんは大金を俺に渡した。
「こんなお金、どこで?」
「そんなのあんたに関係ないでしょ。」
「母さん、もうこんなことやめてよ。俺お金なんてなくたって母さんといたいよ」
母さんが変わってしまってからはじめて口にした言葉。
でも母さんはなにもいわずに外にいってしまった。