新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
聞きたいこと……伝えておきたい、こと。
こんなに熱くとろけさせられた状態で、ちゃんと頭が回るわけがない。
ただ、思うままに、口を開いた。
「あの……あのね、本当は私、ずっと皐月くんにフラッフィーに来てもらいたかったの。私が大好きなあのお店のコーヒーを、皐月くんにも飲んでもらいたかった」
だから、記憶を失くしてすぐの頃に皐月くんが来てくれて、うれしかった。
たどたどしくも答えた私に、彼が真摯な表情でうなずいた。
「ああ。じゃあ今度は、土曜にゆっくり行かせてもらう。……ごめんな。契約結婚の夫として、礼のテリトリーにどこまで踏み込んでいいのか、線引きがわからなかった」
「ううん、もう、いいの」
これ以上彼に謝って欲しくなくて、首をふるふると横に動かす。
私は、さらに続けた。
「それと本当は、去年の花火大会も一緒に行きたいと思っていて……ううん、花火だけじゃない。もっとふたりで、出かけたりしたい」
「ああ……そうだな、これからはたくさん一緒に出かけよう。旅行でも何でも、全部、叶えてやる」
「あと、あとね……」
頬を紅潮させた私はそこで少し迷ってから、上目遣いに彼をうかがう。
こんなに熱くとろけさせられた状態で、ちゃんと頭が回るわけがない。
ただ、思うままに、口を開いた。
「あの……あのね、本当は私、ずっと皐月くんにフラッフィーに来てもらいたかったの。私が大好きなあのお店のコーヒーを、皐月くんにも飲んでもらいたかった」
だから、記憶を失くしてすぐの頃に皐月くんが来てくれて、うれしかった。
たどたどしくも答えた私に、彼が真摯な表情でうなずいた。
「ああ。じゃあ今度は、土曜にゆっくり行かせてもらう。……ごめんな。契約結婚の夫として、礼のテリトリーにどこまで踏み込んでいいのか、線引きがわからなかった」
「ううん、もう、いいの」
これ以上彼に謝って欲しくなくて、首をふるふると横に動かす。
私は、さらに続けた。
「それと本当は、去年の花火大会も一緒に行きたいと思っていて……ううん、花火だけじゃない。もっとふたりで、出かけたりしたい」
「ああ……そうだな、これからはたくさん一緒に出かけよう。旅行でも何でも、全部、叶えてやる」
「あと、あとね……」
頬を紅潮させた私はそこで少し迷ってから、上目遣いに彼をうかがう。