新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
言うなれば他人同然の人に、自分が覚えていない“私”を知られていることは、普通ならあまり気持ちのいいことではないのかもしれない。
でも、皐月くんに対しては違う。
こうして表に出ている22歳の“宮坂 礼”のもっと深いところに、“越智 礼”が眠っている影響なのか……彼が自分のことをわかってくれている発言をするたびに、『うれしい』という感情が1番にくるのだ。
“私”はよっぽど、皐月くんを信頼して好意を寄せていたんだろうなあ。
だって、優しくてかっこいいもんね。そりゃあ……好きになっちゃうよね。
メガネとシャープな目もとのせいか一見クールそうに見えるけれど、その実彼はとても心配性で世話焼きだ。
入院していた約1週間、彼はほぼ毎日お見舞いにも来てくれていた。
まあ、階段から転げ落ちたあげくに記憶喪失になった私が危なっかしくて、今は特別そうなのかもしれないけど……。
ベッド下の引き出しを開けると、予想通り部屋着らしきものを見つけた。
記憶にある自分と、考えは同じらしい。
それから下着も見つけ、私は再びリビングを通りお風呂場へと向かった。
でも、皐月くんに対しては違う。
こうして表に出ている22歳の“宮坂 礼”のもっと深いところに、“越智 礼”が眠っている影響なのか……彼が自分のことをわかってくれている発言をするたびに、『うれしい』という感情が1番にくるのだ。
“私”はよっぽど、皐月くんを信頼して好意を寄せていたんだろうなあ。
だって、優しくてかっこいいもんね。そりゃあ……好きになっちゃうよね。
メガネとシャープな目もとのせいか一見クールそうに見えるけれど、その実彼はとても心配性で世話焼きだ。
入院していた約1週間、彼はほぼ毎日お見舞いにも来てくれていた。
まあ、階段から転げ落ちたあげくに記憶喪失になった私が危なっかしくて、今は特別そうなのかもしれないけど……。
ベッド下の引き出しを開けると、予想通り部屋着らしきものを見つけた。
記憶にある自分と、考えは同じらしい。
それから下着も見つけ、私は再びリビングを通りお風呂場へと向かった。