新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
自分のすぐ前に、皐月くんが使った浴室だ。
不可抗力でソワソワしてしまいながらも、なんとか入浴を終える。
私……こんな調子で、大丈夫だろうか。
この家にきてからドキドキしっぱなしで、異様に疲れている。
今夜は早めに寝た方が良さそうだなあと考えながら洗面所でドライヤーを終え、リビングに出た。
洗面所のドアを開けたほぼ正面に、対面式のキッチンカウンターがある。
そこに立っていた人物とちょうど目が合って、ドキリと心臓が音をたてた。
「あ、よかった出てきた。ちょっと遅かったから、何かあったかと思ったけど」
「え、あ、ごめんなさい。大丈夫だよ」
「そっか。ならよかった」
口もとに運んでいたグラスを下ろし、皐月くんがふわりと微笑む。
今度はもう、メガネをしていた。そんな彼から視線を床にずらして、私は胸の高鳴りを抑えられない。
私とこの人は、夫婦。つまり記憶を失くす前までは、あんなことやこんなことも、当然していたはずで……。
今日……は、きっと、ないにしても……いつかそのうち、“そういう”身体の触れ合いは、することになる……んだよね?
はしたなくもそんなことを考えてしまって、湯上がりのせいだけじゃなくボボッと顔が熱くなる。
私の様子に気づいたらしい彼が目をみはった。
不可抗力でソワソワしてしまいながらも、なんとか入浴を終える。
私……こんな調子で、大丈夫だろうか。
この家にきてからドキドキしっぱなしで、異様に疲れている。
今夜は早めに寝た方が良さそうだなあと考えながら洗面所でドライヤーを終え、リビングに出た。
洗面所のドアを開けたほぼ正面に、対面式のキッチンカウンターがある。
そこに立っていた人物とちょうど目が合って、ドキリと心臓が音をたてた。
「あ、よかった出てきた。ちょっと遅かったから、何かあったかと思ったけど」
「え、あ、ごめんなさい。大丈夫だよ」
「そっか。ならよかった」
口もとに運んでいたグラスを下ろし、皐月くんがふわりと微笑む。
今度はもう、メガネをしていた。そんな彼から視線を床にずらして、私は胸の高鳴りを抑えられない。
私とこの人は、夫婦。つまり記憶を失くす前までは、あんなことやこんなことも、当然していたはずで……。
今日……は、きっと、ないにしても……いつかそのうち、“そういう”身体の触れ合いは、することになる……んだよね?
はしたなくもそんなことを考えてしまって、湯上がりのせいだけじゃなくボボッと顔が熱くなる。
私の様子に気づいたらしい彼が目をみはった。