*続*あまい・甘い・あま~い香りに誘われて
最近、週2回私がバイトに入る頃カフェに一人で来店するイケメンがいる。

虎太朗と同じくらいの長身で涼しげな目元にすっとした鼻に薄い唇。

年はたぶん私とかわらないだろうか?

コーヒーにイチゴのショートケーキをいつも幸せそうに食べていく。

ポソポソと無表情に注文をするのに、ケーキを口に運ぶとクールな表情が一瞬にしてほころぶのだ。

幸せそうにうちのケーキを口に運ぶ人たちを眺めるのは私も嬉しくて堪らない。

今日も、幸せそうに顔をほころばせるイチゴのキミを思わずじっと見つめてしまい、私の視線に気づいた彼とバチりと目が合ってしまった。
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