*続*あまい・甘い・あま~い香りに誘われて
大学近くのチェーン店の居酒屋は時間が早いこともあり、まだ人もまばらだった。
ビールジョッキを一気に半分まで飲んだ湊は、葵と知り合った経緯を話始めた。
「姉ちゃんが買ってきたケーキがやたらとうまくってさ。買いにいったらカフェスペースがあったからバイトまでの時間潰しに週2回ケーキ食ってた。
そこで働いてたのが虎太朗の彼女。
はじめはケーキ目当てだったんだけど、ひとことふたこと話すうちに彼女に引かれた。
薬指に指輪をしていたのはすぐに気がついたよ。
結婚してるのか彼氏がいるのかどちらにせよ、フリーじゃないんだなとは認識した。」
湊はふっと笑う。
「でも昨日声をかけた。
仕事は何時までって。
彼女はここの娘でケーキ作りを手伝う時もあるから終わる時間はいろいろだって。
お店が見える場所で時間を潰したんだ。
女から言い寄られることはあっても自分から声かけたことなくてさ俺。」
切ない目をした湊に胸がズキン痛んだ。
ビールジョッキを一気に半分まで飲んだ湊は、葵と知り合った経緯を話始めた。
「姉ちゃんが買ってきたケーキがやたらとうまくってさ。買いにいったらカフェスペースがあったからバイトまでの時間潰しに週2回ケーキ食ってた。
そこで働いてたのが虎太朗の彼女。
はじめはケーキ目当てだったんだけど、ひとことふたこと話すうちに彼女に引かれた。
薬指に指輪をしていたのはすぐに気がついたよ。
結婚してるのか彼氏がいるのかどちらにせよ、フリーじゃないんだなとは認識した。」
湊はふっと笑う。
「でも昨日声をかけた。
仕事は何時までって。
彼女はここの娘でケーキ作りを手伝う時もあるから終わる時間はいろいろだって。
お店が見える場所で時間を潰したんだ。
女から言い寄られることはあっても自分から声かけたことなくてさ俺。」
切ない目をした湊に胸がズキン痛んだ。