*続*あまい・甘い・あま~い香りに誘われて
「虎太朗くん、葵との結婚は二人がきちんと大学を卒業してからにしてもらえないかな?
虎太朗くんが葵と一緒に居たいように、私たちも葵ともう少し一緒に居たいんだ。
駄目かい?」
お父さんが寂しそうに笑い、
困ったように眉毛を下げた。
「…いいえ。我が儘を言ってすみませんでした。僕が医大を卒業するのに6年、そのあとは研修医として働くので忙しくなると思います。なので10年。10年後に必ず葵さんと結婚します!」
そう言ってにっこり笑う虎太朗に父は、
「とりあえず婚約でいいかな?将来有望な虎太朗くんに10年後逃げられても困るからな、なぁ葵。
いかがですか?晒名さん」
こうして私たちは、4月吉日婚約しました。
ただし、虎太朗が大学を卒業するまでは私に手を出さないこと!
双方の両親がだした条件に虎太朗は眉間にシワを寄せ
「……一応努力はします」
と渋々うなずいたけどほんとかな(笑)
そして私の左手薬指にキラリと光るリングがおさまった。
虎太朗くんが葵と一緒に居たいように、私たちも葵ともう少し一緒に居たいんだ。
駄目かい?」
お父さんが寂しそうに笑い、
困ったように眉毛を下げた。
「…いいえ。我が儘を言ってすみませんでした。僕が医大を卒業するのに6年、そのあとは研修医として働くので忙しくなると思います。なので10年。10年後に必ず葵さんと結婚します!」
そう言ってにっこり笑う虎太朗に父は、
「とりあえず婚約でいいかな?将来有望な虎太朗くんに10年後逃げられても困るからな、なぁ葵。
いかがですか?晒名さん」
こうして私たちは、4月吉日婚約しました。
ただし、虎太朗が大学を卒業するまでは私に手を出さないこと!
双方の両親がだした条件に虎太朗は眉間にシワを寄せ
「……一応努力はします」
と渋々うなずいたけどほんとかな(笑)
そして私の左手薬指にキラリと光るリングがおさまった。